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フー、と一服つける純子は、亜由美の驚く顔を楽しそうに見ながら口を開いた。
「数学の時間、誰も手を上げない問題でこれ見よがしに手を上げて、さ。そりゃあんたは確かに頭がいいんだろうけど、正解して先生に褒められた後、人の顔見て自慢げにニヤッと笑うのは感じ悪いよ」
亜由美はとっさに、純子の誤解だと思った。
確かに昨日、そういうシーンはあった。黒板に回答を書き込んで席に着こうとした亜由美は、後ろの席の純子と目が合ったので、社交辞令のつもりでにこっと微笑んだのだ。
けして悪意からではない。
しかし誤解でもなんでもなく、純子は亜由美に悪気がないのを承知で言いがかりをつけているに過ぎないのだが、亜由美はそんな悪意には気が付かず、何とか純子の誤解を解こうと必死だ。
「違います。ただ目が合ったから……」
必死の弁明もすげなく純子がさえぎる。
「まあ後ではなんとでも言えるけどね」
そしてまたタバコを吸うと、亜由美の顔を覗き込むようにし
「あゆちゃんが調子に乗っているなんて噂するやつもいるからさ。これからは授業中に手を上げない方がいいんじゃないの?」
と言うのだ。
さすがに亜由美はすぐには返答できない。しかし純子が右手で亜由美の左の乳房を掴む。
「ウッ…」
乳房をいきなりつかまれ、亜由美は動揺して逃れようとするが、朱実たちに左右から腕をとられているためになすすべもなく、乳房を純子に揉まれてしまう。
純子は気持ち良さそうに、亜由美の乳房をこね回し始める。
「背は小さいのにおっぱいだけはやけに膨らませてさ。何のつもりで膨らませてるわけ?」
純子は困惑と羞恥の亜由美を見ながら、その乳房を楽しそうにゆっくりと揉みしだいている。
「お願い、やめて」
亜由美が哀願するが、純子は構わないとばかりに乳房を揉みつづける。
「いい手触りよ。シリコン入れてるわけでもなさそうだし。あんたおっぱいが自慢なんでしょ」
揉みながら加えタバコにすると、今度は両手を使って双乳を揉んでいく。
「ああ…やめて」
亜由美がたまらず訴えるものの
「いいじゃん、揉み心地も最高よ」
との純子の手の中で、亜由美の乳房がゆっくりとさまざまに形を変えられていくのである。
「で、話は戻るけど、これからは授業中に手を上げないでね、分かった?」
そういい、純子は顔を近づける。
返事も出来ずに目を瞑って屈辱に耐えている亜由美の、豊満な乳房の先にある桜色の乳首に、咥えたタバコの先をさっと触れさせた。
「ギャーッ」
亜由美はいきなり火の付いたタバコで敏感な場所である乳首を撫でられ、苦痛に叫び声を上げる。
なのに純子は
「いちいち騒いでんじゃねえよ」
と亜由美の頭をぽんと叩くのだ。
「さ、どうするの。それとも、これからも頭のよさをひけらかすつもり?」
純子は重ねて聞くと、咥えていたタバコを手にとって、また亜由美の乳房に近づけようとした。
亜由美は大きく目を見開いて、恐怖のまなざしを純子に向ける。
再度タバコの先が亜由美の乳首を襲おうとした刹那、亜由美がたまらず訴える。
「やめて、もう授業中に手を上げませんから」
(もうこんな学校で過ごすのは嫌、香子お姉ちゃんに話して、違う中学に行かせてもらうから)
そう内心亜由美は思い、一時しのぎのために純子の条件を飲んだのだが、純子はそんな亜由美の心中を読み取っている。
(転校なんてさせないよ。せっかくのペットを逃しはしない)
立ち上がると、純子は自分の席に向かいカバンから使い捨てカメラを取り出す。
それを見た亜由美の顔が恐怖で真っ青になった。
「さあ、にっこり笑ってね。ハイチーズ」
純子が乳房を剥きだしにされた亜由美にカメラを向ける。
両手を押さえられた亜由美は、何とか顔だけは写されまいと顔を背けるのだが、
「ちゃんと前を向け」
と朱実や須美子に髪を引っ張られ、頭を小突かれて、嫌々正面を向かされる。
それをまた純子が撮影していく。
「いいねー、あゆちゃん。いい青春の記念写真が撮れたね」
からかう純子に、亜由美は返事も出来ない。
恥ずかしい写真を撮られて、気が動転してしまっている。
(どうしよう、こんな写真撮られて、これじゃもう逃げられないよ)
動揺しながら嘆く亜由美に、純子が新しいタバコに火をつけながら
「朱実、須美子。あゆちゃんの手を離して」
と命じた。
自由になった手ですぐに乳房を覆う亜由美に、純子がノートとボールペンを差し出す。
「今さらおっぱい隠すの? 散々見せびらかしたくせに。それとこのノートに、一筆入れて欲しいの。もう授業中は手を上げませんって」
そういうと、亜由美の顔にハァーとタバコの煙を吹き付けるのだ。
煙にむせながら、亜由美は乳房を覆っていた手を放してボールペンを取ると、言われたとおりの文章を書かされる。
純真な亜由美にとって乳房を良い様に弄ばれ、さらには上半身裸の写真を撮られたことで、すっかり逆らう心を折られていた。
純子に言われたまま、一字一句その通りに誓約を書かされ、それを後ろから朱実が面白がって読んでいく。
「えー、なになに。『私、朝倉亜由美はおっぱいが大きいことと、ちょっと勉強が出来ることを鼻に掛けていました。おっぱいの大きさはどうしようもないんですが、皆様に不快な思いをさせたお詫びに、これからはもう授業中に手を上げませんし、指されても最初から正解を言いません』だって」
それを聞いてギャハハとみなが笑う。
「純ちゃん、何で私こんな目に合わされるの」
亜由美が涙目で聞くが、純子は
「純ちゃんなんてやめてくれる? ちゃん付けで呼んでって社交辞令で言ったらそれ真に受けて、本当にちゃん付けで呼ぶから参っちゃったよ。亜由美、お前はダチじゃなくて奴隷なの。いい?」
と笑うのだ。
純子のセリフが純真な亜由美の胸に突き刺さる。
(友達になれると思っていたのに。はしゃいでいたのは私だけだったんだ……)
落ち込む亜由美に純子は畳み掛ける。
「これからはうち等のことはさん付けで呼ぶように。あと、ちゃんと敬語使ってよ。分かった?」
と聞かれ、亜由美は力なく頷く。
転校生の自分を受け入れてくれたと思っていた……しかし最初から純子達は自分をいじめるつもりだったのだと、人の良い亜由美もようやく悟っていた。
だが純子は容赦しない。
「分かりましたって、ちゃんと口に出して返事しろよ」
というとまたも亜由美の乳房に手をかける。純子の手を払おうとする亜由美を目で制し、柔らかな膨らみに爪を立てて、ぐいぐいと握っていく。揉むなどという生易しいものではなかった。
苦痛に亜由美の日本人形のような可憐な顔がゆがむ。
「は、はい、純子さん。分かりました。これからは敬語を使います」
亜由美の返事に満足したか純子は乳房から手を離すと、乳首を中指で思い切りピンとはじいた。
アッとかすかにうめいて体をビクッと震わせる亜由美を楽しそうに見ながら
「それでいいのよ。じゃあもう帰ろうか」
そう言い、仲間に亜由美に服を返して上げてと指図した。


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