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朱実たちに髪を引っ張られても、腕を掴まれて引っ張られようとも離さない亜由美に根負けしたかのように装って、純子は振り返った。
「そんなにおっぱい剥き出しの写真送るのが嫌なの?」
「はい、嫌です。お願いします。送らないで」
泣いてすがりつく亜由美を慰めるように、純子は濡れたような艶のある亜由美の黒髪を撫でてやりながら、新しい提案をするのだ。
「昔のお友達が写真を送ってくれたなら、亜由美も送り返すのが礼儀でしょ。じゃあおっぱい剥き出しの写真の代わりに、新しく写真撮る? ちゃんと服を着たままでいいからさ」
とにかく、乳房剥き出しの写真よりはよほど良い。亜由美は小さく頷いた。
「じゃあ、ちゃんと制服着なくちゃね。スカート穿きなさいよ。それともパンツ一枚の姿のままで写真撮って欲しい?それでもいいけど」
純子に言われた亜由美は、慌ててスカートを身に着けるのだった。

放課後の屋上に、数人の少女が佇んでいた。晴れて暑い陽気である。
さっきまで1年生が数人おしゃべりしていたが、純子が近づいて
「ちょっと場所空けてくれないかな」
と笑顔ながらも退去を促すと、そそくさと去って行った。邪魔者がいなくなった屋上で
「さあ、田舎のお友達に送る写真撮ろうか」
と、コンビニで買ってきた使い捨てカメラを構えるのは朱実である。
照りつける夕暮れ時の日差しの中、白い半袖に紺のスカーフの夏服に、紺色のスカートをまとう亜由美は、言われるがままのポーズを取らされる。
屋上の床に尻を付いて座ると、後ろにそらした上体を両手のひらで支える。そのまま言われるとおり、両足を少しずつ開いていく。
「あの、朱実さん。下着見えてませんか?」
不安そうに聞く亜由美に朱実は
「ぎりぎり見えてないよぉ。もう少しスカート捲くれば見えるかもしれないけどね」
と白々しく言いながら、実はスカートの奥の白いパンティが丸見えの亜由美に対してシャッターを押す。
また、セーラー服の胸当てを取られ、四つんばいにさせられて白いブラに覆われた胸の谷間が覗けているポーズで撮影され、四つんばいの姿勢のまま振り返ったところなどを、今度は背後から撮られる。
セーラー服の胸の盛り上がりを自分で持ち上げて微笑むなど、亜由美は恥ずかしさに耐えながら次々に被写体となってポーズを取る。
泣き顔になりそうになると、すぐに純子たちから
「ほら、ちゃんと笑顔忘れんなよ。それともおっぱい丸出しの写真送られたいわけ?」
と恫喝され、無理やりにでも作り笑いをさせられるのだ。
また仕舞いには、ブラジャーを脱げと命令される。
「拒否したら余計酷いことになるって、学習してるもんね、亜由美ちゃん」
純子に強要され、亜由美は一旦セーラー服を脱ぐと、ブラジャーを取り去る。
久しぶりに亜由美の若々しい張りのある巨乳を目にした純子たちに冷やかされながら、ノーブラのまままたセーラー服を身につける。
「じゃあこんどは両手を背中で組んで。そう、そうしたら胸を張って上体を反らして」
言われるままのポーズを取ると、亜由美の巨乳がさらに張り出して強調される形になる。
しかもノーブラなので、夏服の胸の辺りの張り詰めた生地から、乳首が小さく浮き出ている。
朱実がその姿を正面から、横からと撮影していく。
「これで最後だから。ほら、笑顔を忘れない」
純子に叱咤されながら、屈辱の撮影がようやく終わろうとしていた。

数日後、放課後の教室で亜由美は純子たちに囲まれていた。
「はーい、これがこの前の写真。現像代はあたしが出しておいたから、気にしないで」
純子が写真を亜由美の前に投げ出す。
「よく撮れてるでしょ」
亜由美は一枚一枚写真を眺める。
座り込んだポーズではスカートの奥のパンティが丸見えだし、胸を張り出したポーズでは巨乳がいやらしく強調され、乳首の形が浮き出ているようだ。
そのほかの写真も、まるでエロ本のグラビアに出てくるようないやらしさを感じさせている。
思わず破りたくなる亜由美だが、どうせ焼き増しされるだけだし、制裁を加えられるだけだと思い断念した。
諦めと落胆の表情の亜由美を満足そうに眺めた純子は、便箋を一枚出す。
「さあ、お友達にメッセージ書かなきゃね」
純子が口に出す言葉を、亜由美は一字一句書かされるのだった。
『PS、梓ちゃん。亜由美の写真も送るね。そっちのダサい制服と違って、こっちのは可愛いセーラー服で気に入ってます。他校の男の子にも人気あるんだよ。みんなとはもう会うこともないけど、亜由美のこと忘れて欲しくないから、亜由美の写真をクラスの男の子にも配ってね』
というメッセージを書かされた後、亜由美は思い切って純子に提案した。
「これで、もう向こうの友達とは終わりだと思うんです」
「そうかもね。だからなに?」
「最後に、お別れの意味で、友達の名前を書いてさよならを言いたいんです」
「良いわよ。さっと書いてね」
許しを得て、亜由美は別れのメッセージを付け加える。
『梓、舞子、深雪、麗子、亜希子、かなえ、さようなら。いつまでも元気でね』
亜由美が付け加えた一文にちらと目を通すと、そのまま純子は写真と手紙を一緒に封筒に入れて封をする。
あて先の梓の住所は、亜由美が書かされていた。
「じゃあ私がこれ出しておくから。そんじゃねー」
純子はみなを引き連れ、さっと教室を出て行く。
一人残された亜由美はカバンを手にして、重い足取りで歩いていた。
(でも、梓なら気がついてくれるよ。きっと)
メッセージの中に、これは無理やり書かされた、不本意な手紙だと匂わせる内容を密かに入れることに成功した。幸い純子には気がつかれていなかった。

その夜、純子は自室で勉強に一息つくと、ベットに寝そべって昼のことを思い出していた。
(あんな恥ずかしい写真、友達に送られて、どういう気持ちなのかしら亜由美って)
もし自分がそうされたら、とてつもなく惨めだし、どこかに逃げたくなるほど恥ずかしいだろう、そう考えるうちに、手が自然とスゥエットの中に入り、パンティ越しに襞を触り始める。
そうして純子はひと時の快楽を、己の指で誘う。
次第に指の動きが早まり、パンティを濡らす液の分泌が激しくなる。
「ハアッ、気持ちいい」
つぶやきながらオナニーに没頭する純子の脳裏にふとひらめいたことがある。
(そうだ、亜由美もオナニーしてるのかしら)
もししているのなら目の前でやらせるのも面白いし、知らないのなら教え込むのも一興だ。
清純な美少女に無理やり自慰させる、甘美で残酷な計画に酔う純子だった。


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